Build 26200.9278 / 26100.9278
Thank you for reading this post, don't forget to subscribe!2026年8月、Windows 11に新たなプレビュー更新「KB5120998」(ビルド 26200.9278 / 26100.9278)が登場しました。
このアップデート、一見すると「ただの定期プレビュー」ですが、中身は“見える部分”と“見えない部分”の両方で大きな一歩です。
タスクバーがついに自由に動かせるようになり、Startメニューはあなた好みに変えられ、検索はもっと賢くなった――。
さらに、企業や上級者に向けては「管理者保護」という新たな防御機能も追加されました。
「何が良くなったのか?」
「自分に必要なのか?」
この記事では、一般ユーザーにもIT担当者にも納得感のある視点で、変更点を整理して解説します。

Copilot+ PC 向けの改善 – AI時代の操作感をリード
Copilot+ PC をお使いの方には、このアップデートが特に操作の一貫性と直感性を高めてくれます。AI機能との連携がよりスムーズになり、日常動作がひとつ上のレベルへ。
★ タスクバーの自由配置(新機能)
- 従来の「下部固定」から上下左右の4方向に配置可能に。
- ツールチップやポップアップ表示も、移動先の位置に追従して表示されます。
- ただし、検索ボックスや小さいタスクバーモードは上下のみ対応(左右には非対応)なので注意。
★ 小さいタスクバーモード(新機能)
- アイコンとバー高をコンパクトにし、画面表示領域を最大限に活用。
- Start/検索/システムトレイへのアクセスはそのまま維持され、使い勝手を損ないません。
★ Start メニューのサイズ選択(新機能)
- 「小」「大」「自動(既定)」から選択可能。
- プロフィール名やアイコンを非表示にするオプションも追加され、よりミニマムな表示が好みの方に嬉しい変更です。
Windows Search の刷新 – AI連携が進化
- ホーム画面がシンプルになり、結果の出所(アプリ/設定/ファイル/Web/ストア) が明確に表示。
- よく使うフォルダーは自動でインデックス化され、検索が体感で速くなりました。
エクスプローラーの体感速度向上
- ホーム画面の起動がより高速化。
- 「おすすめ」セクションがタッチスクロールに対応し、タブレット利用時のストレスが軽減されています。

一般 PC 向けの改善 – 誰にでも届く「使いやすさ」
Copilot+ PC でなくとも、このアップデートで得られる改善は少なくありません。日常の「ちょっとイライラ」を解消する工夫が随所に盛り込まれています。
タスクバーの操作性・設定の見直し
- 非タッチPCでも通知領域の読み込みが安定化。
- 「タスクバーの動作」セクションが既定で展開されるようになり、設定項目が従来より格段に見つけやすくなりました。
Start メニュー – 表示の自由が広がる
- 「おすすめ」セクションが 「最近使用(Recent)」 に名称変更され、役割が直感的に。
- 各セクションごとに表示/非表示を個別に切り替えられるようになり、自分だけのStartメニューが作れます。
Windows Search の制御性向上
- Webやストアの候補を検索結果に含めるかどうかを設定で選択可能に。
- 予測結果の精度も向上し、探しているものにより早くたどり着けます。
★ 進捗インジケーターの統一デザイン(新UI)
- 起動時/サインイン/再起動/シャットダウン/更新インストール時の表示が統一され、視覚的に一貫。これにより「今何が起きているか」が誰にでもわかりやすくなりました。
日本語環境の改善(見逃せないポイント)
- Microsoft IME のハングアップ(応答なし)が軽減。
- RemoteApp での日本語入力が安定化。
- クラシック版Outlook の検索パフォーマンスも改善され、ビジネス利用でのストレスが減っています。

共通項目 – すべてのPCに届く「必須の強化」と「内部変更」
このアップデートで最も見落とせないのが、全PCに影響する基幹部分の変更です。ユーザーインターフェイスだけでなく、システムの「根っこ」が進化しています。
★ Secure Boot 証明書の更新(必須項目)
- 2026年6月以降、多くのデバイスでSecure Boot証明書が期限切れとなる問題に対応。
- Microsoftは更新済み証明書を順次配布中で、本アップデートでその一部が適用されます。
- 未適用でも現時点では起動可能ですが、今後の更新で確実に求められる重要項目です。早めの適用を推奨します。
★ 管理者保護(Administrator Protection)導入開始(新機能・企業向け)
- 管理者権限を「常時保持」させず、必要な時だけ一時的に権限を付与する仕組み。
- これにより、マルウェアによる権限昇格攻撃のリスクを大幅に低減。
- Intune/グループポリシーから有効化が可能で、特に企業環境では導入を検討すべきセキュリティ機能です。
WMIC の完全削除(仕様変更)
- Windows 11 24H2/25H2 以降、WMIC(WMIコマンドライン)が完全に削除されました。
- FoD(オンデマンド機能)としても提供終了。代わりにPowerShellやWMIを使用するよう移行が必要です。
- 従来のスクリプトを使っている管理者は早めの対応が必須です。
仮想デスクトップ・タスクマネージャーの安定化
- 仮想デスクトップ間の切り替えアニメーションが滑らかに。
- タスクマネージャーのアプリ履歴表示が安定し、リソース監視がより信頼できるものになりました。
このアップデートの「性質」を正しく理解する
- セキュリティ修正は含まれません。あくまで新機能の先行体験と安定性向上を目的とした「プレビュー更新」です。
- 適用は任意。ただし、新機能をいち早く試したい方や、今後の本適用に備えたいIT管理者には積極的な検討をおすすめします。
- 本アップデートを適用することで、次期月例パッチ(セキュリティ更新含む)の適用もスムーズになる可能性があります。
まとめ – 今やるべきか、待つべきか?
| ユーザー種別 | おすすめの対応 |
|---|---|
| 一般ユーザー(安定志向) | プレビュー版はスキップし、次回の月例パッチで自動適用を待つのが無難 |
| 新機能を試したいユーザー | 積極的に適用。特にタスクバー配置やStartカスタマイズを早く体験できる |
| IT管理者/企業担当者 | 管理者保護とSecure Boot更新を評価するため、テスト環境で必ず検証を |
KB5120998は、「見た目の進化」と「内部の進化」がバランスよく詰まった、Windows 11の次世代を見据えたプレビュー版と言えるでしょう。

