このリリースでは、WordPressコアとブロックエディター全体にわたる15件のバグ修正が含まれています。具体的には、ブロックエディター、マルチサイト、REST APIなど、複数の領域に影響を与える問題が解決されています。
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WordPress 6.8.1はメンテナンスリリースであるため、主要な新機能は含まれていません。
直前のメジャーリリースであるWordPress 6.8では、以下のブログカードのクリックでご覧いただけます。
修正された主な領域と内容
- ブロックエディター (Gutenberg)
- ブロックの挙動に関する修正: 特定のブロックが予期せぬ動作をしたり、正しく表示されなかったりする問題が修正された。例えば、レイアウトに関するバグや、編集画面での表示とフロントエンドでの表示のずれなどが考えられます。
- パフォーマンスに関する修正: ブロックエディターの動作が遅くなる場合や、リソースを過剰に消費する問題が改善された。
- アクセシビリティに関する修正: スクリーンリーダーの誤読や、キーボード操作での問題など、アクセシビリティに関するバグが修正された。
- マルチサイト
- ネットワーク管理に関する修正: マルチサイト環境下で、サイトの作成、管理、ユーザー管理など、ネットワーク管理者に関連する機能の不具合が修正された。
- REST API
- APIの挙動に関する修正: WordPressのデータを外部のアプリケーションと連携させるためのREST APIにおいて、特定のエンドポイントが正しく動作しない、または予期せぬデータを返すなどの問題が修正された。
- その他コア機能
- テーマに関する修正: 特定の条件下でテーマの動作に問題が発生するバグが修正された。
- プラグインとの互換性に関する修正: 特定のプラグインとの組み合わせで問題が発生するバグが修正された。
- セキュリティ関連の軽微な修正: 重大なセキュリティ脆弱性ではないものの、潜在的なリスクを軽減するための修正。
6.8.1 bugFix Table-Top
主なバグ修正一覧
Ticket | Component | Summary | |
---|---|---|---|
#63005 | Administration | 特定の一括編集フィールドを置換すると、全ての一括編集がブロックされる
Replacing certain bulk-edit fields blocks all bulk edits |
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#63323 | Administration | 6.8の「概要」ページからコピーを削減
Reduce copy from 6.8 about page |
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#63269 | Editor | _WP_Editors::get_translation() 内で配列キー Code が重複
Duplicate array key `Code` in `_WP_Editors::get_translation()` |
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#63287 | Editor | apply_block_hooks_to_content_from_post_object から予期しない出力
Unexpected output from apply_block_hooks_to_content_from_post_object |
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#63302 | Editor | リサイズの問題により、SVG画像がアップロードできなくなった
SVG images can’t be uploaded anymore due to a resizing issue |
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#63366 | Editor | 6.8.1 用のパッケージをアップデート
Update packages for 6.8.1 |
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#63285 | Networks and Sites | /wp-includes/ms-files.php 内で未定義関数 is_super_admin() の呼び出し
Call to undefined function is_super_admin() in /wp-includes/ms-files.php |
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#63307 | REST API | REST API: 固定表示が存在する場合、スラッグによるクエリで不正な投稿を返す
REST API: Returns incorrect post when querying by slug if sticky posts exist |
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#63358 | Toolbar | 管理バー: 「サイトを編集」リンクを以前のリンク(テンプレートへのリンク)に戻す
Admin Bar: Restore the Edit Site link to its previous link (link to templates) |
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#62718 | Upgrade/Install | PHP 8.0以降でFS_METHODがftpextの場合、WordPressの自動更新が6.6以降常に失敗する
Automatic updater of WordPress always fails if FS_METHOD is ftpext since 6.6 with PHP 8.0+ |
注: クエリの使用方法については TracQuery を参照してください。
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各項目の簡単な説明(どのような不具合に対応したものか)
- 特定の一括編集フィールドを置換すると、全ての一括編集がブロックされる:
- 投稿や固定ページなどを一括編集する際に、特定項目の値を変更しようとすると、他の項目の編集もできなくなる不具合が修正されたと考えられます。
- 6.8の「概要」ページからコピーを削減:
- WordPress 6.8の管理画面内にある「概要」ページに表示されていた文章が冗長であったため、より簡潔になるように修正されたと考えられます。
- _WP_Editors::get_translation() 内で配列キー Code が重複:
- WordPressのテキストエディタ関連の処理において、内部的に使用している配列のキーが重複しているというプログラミング上の問題を修正したものと考えられます。直接的なユーザー影響は少ないかもしれませんが、システムの安定性に関わる修正です。
- apply_block_hooks_to_content_from_post_object から予期しない出力:
- ブロックエディターのフック処理に関連して、意図しないデータが出力される問題を修正したものと考えられます。これにより、ページの表示や他の機能に影響が出ていた可能性があります。
- リサイズの問題により、SVG画像がアップロードできなくなった:
- SVG画像をWordPressにアップロードする際に、画像のリサイズ処理で問題が発生し、アップロードが失敗する不具合が修正されたと考えられます。
- 6.8.1 用のパッケージをアップデート:
- WordPressが内部で使用しているJavaScriptライブラリなどのパッケージが最新の状態に更新されたと考えられます。これにより、セキュリティの向上やパフォーマンスの改善が期待できます。
- /wp-includes/ms-files.php 内で未定義関数 is_super_admin() の呼び出し:
- マルチサイト機能に関連するファイルで、存在しない関数 is_super_admin() が呼び出されていたため、エラーが発生する問題を修正したものと考えられます。
- REST API: 固定表示が存在する場合、スラッグによるクエリで不正な投稿を返す:
- WordPressのREST APIを使用して、投稿のスラッグ(URLの一部)を指定して投稿を取得する際に、固定表示に設定された投稿が存在すると、意図した投稿とは異なるものが返される不具合が修正されたと考えられます。
- 管理バー: 「サイトを編集」リンクを以前のリンク(テンプレートへのリンク)に戻す:
- WordPressの管理画面上部に表示される管理バーの「サイトを編集」リンクが、以前はテンプレートの編集画面にリンクしていたのが、6.8で変更された可能性があります。6.8.1では、ユーザーの混乱を避けるため、以前のテンプレート編集画面へのリンクに戻されたと考えられます。
- PHP 8.0以降でFS_METHODがftpextの場合、WordPressの自動更新が6.6以降常に失敗する:
- サーバーへのファイル操作方法の設定(FS_METHOD)がFTP拡張を利用している場合に、PHPのバージョンが8.0以降であると、WordPressの自動更新機能が正しく動作しない不具合が、6.6以降続いていたものが修正されたと考えられます。
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