WordPress
サーバー要件
WordPress 5.9を動作させるためには、以下のサーバー要件を推奨。
Thank you for reading this post, don't forget to subscribe!- PHP 7.4 以上
- MySQL 5.6 以上、またはMariaDB 10.1 以上
- Nginx あるいは Apache
フルサイト編集
WordPress 5.8では部分的な編集が可能でしたが、WordPress 5.9ではサイト全体の編集が可能なフルサイト編集(Full Site Editing:FSE)機能が導入されました。
ブロックエディタ元祖のCMSであるConcrete CMS(concrete5)にとても似て来ました。
フルサイト編集の主な機能について
フルサイト編集機能は、従来のWordPressにも実装されているテーマカスタマイザー(外観 > カスタマイズ)にブロックエディタ機能が追加された様なイメージです。
サイトのフロント画面をプレビューしながらブロックエディタで編集できます。
主な機能は下記の通りです。
- プレビューしながらスタイル調整可能なスタイルインターフェース
- プレビューしながらメニューを設定できるナビゲーションブロック
- コピペで使えるブロックパターンディレクトリ
- レイアウトを探せるパターンエクスプローラ
- テンプレートパーツの集中できるフォーカスモード
- ドラッグ&ドロップで並び替え可能なリストビュー
ブロックパターンディレクトリ
WordPress 5.8のリリース以降、ブロックパターンディレクトリに多くの作品が投稿されています。
すぐに使えるレイアウトを、コピー&ペーストするだけでWordPressサイトに追加できます。
パターンエクスプローラ
パターンをモーダルで参照できるようになりました。
これにより、使用したいパターンを簡単に見つけることができます。
ブロック挿入ツールを切り替えをクリック > パターンをクリック > Exploreをクリック
リスト表示(リストビュー)
リスト表示でコンテンツをドラッグ&ドロップで移動できるようになりました。
グループを折りたたむこともできるようになりました。
ブロックの変更点
各ブロックに新しいオプションが追加されています。
ボタンブロック
レイアウトコントロール(揃え位置/向き)
サイズコントロール(ブロックの間隔/パディング)
カラムブロック
サイズコントロール(ブロックの間隔/パディング)
ナビゲーションブロック
レイアウトコントロール(揃え位置/向き)
サイズコントロール(ブロックの間隔)
グループブロック
レイアウトコントロール
サイズコントロール(パディング)
カバーブロック
デュオトーンフィルター
サイズコントロール(パディング/カバー画像の最小の高さ)
ソーシャルアイコンブロック
レイアウトコントロール(揃え位置/向き)
サイズコントロール(ブロックの間隔/マージン)
投稿のアイキャッチ画像ブロック
デュオトーンフィルター
サイズコントロール(高さ・幅/パディング/マージン)
ギャラリーブロック
ギャラリーブロックの各画像は、画像ブロックと同じツールを使用できるようになりました。
トリミングやデュオトーンフィルターを設定することができます。
行ブロック
行に表示されるブロックが追加されました。
Pinterestの埋め込み
Pinterestを正式に埋め込めるようになりました。
ログイン画面での言語切り替え
ログイン画面でサイトの言語を切り替えることができるようになりました。サイトにインストールされている言語の中から選ぶことができます。
1つの言語しかインストールされていない場合は、ログイン画面にスイッチャーが表示されません。
遅延読み込みの改善
- 画像の遅延読み込みがWordPress 5.5から導入され、
iframeの遅延読み込みもWordPress 5.7から導入されました。 - ページ内のimgやiframeタグにloading=”lazy”が自動的に付加されます。
- ページ内の最初の画像を遅延読み込みしない場合、LCP(Largest Contextual Paint)の中央値が7%向上することが発見されました。
- WordPress 5.9では、ページ内の最初の画像またはiframeが遅延読み込みされません。
- 遅延読み込みをさせないメディアの数を変更するには、wp_omit_loading_attr_thresholdフィルターを使用します。
Lazy Loadプラグインを使用しているサイトを、未だによく見かけますがネイティブ(WordPress)のLazy Loadと競合(コンフリクト)して不具合を起こしていることが報告(Cocoonフォーラム)されています。これらのプラグインは無効化するだけでなく、削除したほうが無難です。
また、複合プラグインでlazy load機能を持つものもありますが、これらの複合プラグインでは機能をoffに設定しましょう。
開発者向けの変更点
テーマやプラグインの開発者向けに次の変更点があります。
Theme.json
- theme.jsonは、WordPress 5.8で導入された、ブロックテーマのスタイルを制御するための設定ファイルです。
- WordPress 5.9では、子テーマやデュオトーンフィルターなどをtheme.jsonでサポートします。
PHP 8.1との互換性向上
2021年11月25日にPHP 8.1がリリースされました。
WordPress 5.9 は、PHP 8.1との互換性を向上するように開発されています。
お使いのテーマやプラグインがPHP 8.1に対応しているかどうか、事前にご確認ください。
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